2014年7月26日土曜日

マイマイガ(幼虫、蛹)駆除記録(2014年)

飛騨地方でマイマイガ発生2年目となる今年2014年は、
昨年の成虫の駆除の大変さに懲りて、当方は幼虫から駆除を始めました。
これはその記録です。

今のところ、成虫の数が少なく効果が出ていると思われます。
ご参考になれば幸いです。

1.駆除対象地域

 飛騨市神岡町中心部(白山神社、東町山際、山田川河畔、大津神社)。
 藤波八丁、坂巻、がおろの道は手が回らず。

2.期間

 5月24日から7月15日のうちの33日。作業時間は約40時間。

3.駆除方法

 ペットボトル2Lの上4分の1を切り取り、ひっくり返して漏斗状にする。
 下4分の1ぐらいに、水+洗剤を入れる。
(洗剤を入れないと幼虫は這い上がってくる)

帽子、長袖シャツ、手袋をし、あとは とげ抜きでひたすら木、壁、灯篭等についている
 幼虫をここへ落とす。 幼虫は簡単に落ちる。

 さなぎは糸で落ちにくいので、スクレーパーで地面に掻き落とし、ふんずける。

 <注意>直接接触しなくても腕や足がかぶれ、かゆさが継続する。
       万人には勧められない。

4.駆除結果

(1)白山神社   約7660匹
(2)東町山際   約1460匹
(3)山田川河畔  約1610匹
  (当方以外に地元民による駆除あり。薬剤散布もあったとの話)
(4)大津神社   約5130匹
  (当方以外に管理人による駆除、薬剤散布あり。1本の木の薬剤散布で幼虫が3~400匹
   落下しているのを目撃。まだ生きているものもいた。)

  合計 約15860匹 

5.その他の駆除

(1)話題のゾンビウイルスによる幼虫死(上記に含まず)を見たのは約1から2パーセント。
  来年に期待。
(2)天敵。最初は幼虫が卵を産んでいると勘違いしていたが、
  天敵のブランコサムライユマユバチらしい。総数は20~30箇所。来年に期待。


6.来年にむけての他の幼虫駆除方法と課題

(1)農薬散布

  幼虫が大きくなると、強い農薬しか効かなくなる。
  山林等の広範囲に撒くのは、農薬汚染につながるため無理。
  また対象地域は水源地が多いので難しい。
  幼虫は最初は柿、りんご、さくらなどのおいしい?木に群がるので、
  木ごとに農薬を散布するのがよいと思う。

(2)ゾンビウィルスの散布

  ウィルスは変異し他の生物に影響する可能性があるため、人工的に撒くのは難しいかも?

(3)木の胴回りに水+洗剤を入れたレジ袋等で、幼虫の上り下りのブロックを作る。

  幼虫は食べている葉と共に下に落ちると木を上がろうとし、
  また木に葉が少なくなると他の木に移るため木を下るので、
  それを水+洗剤でブロックする。

  レジ袋に水+洗剤を入れて木に巻くのが簡単。木の全周をカバーできないが、
  それなりに幼虫は取れる。
 
以上
 

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